上海 デジカメ事情




● 中国は上海で出会った、デジカメたち ('98.11/14)


上海の人たちは、とても写真好きなようです。
観光地に、中国製一眼レフカメラとコダックフィルム(これは飾りで、古びぐあいから見ると実際に使うのは中国製フィルムらしい)を屋台の上に飾った記念写真屋が、5mおきくらいに並んでいます。
持参したコンパクトカメラ(リコー製など)での記念スナップも、盛んに撮られています。若いグループやアベックから、老人を連れた家族まで、撮影前にお年寄りに入念に化粧を施してあげる姿などを見ると、日本以上の情熱のかけように思われました。

でも、さすがにデジタルカメラを構える上海人を見ることはありません。
唯一、使っているのを見かけたのは、工場の建設現場において中国人スタッフが C-1400L を手にしているところだけでした。

それでは、中国では販売もしていないのかと思ったのですが、ショーウィンドウの中に並べられている姿をたまたま見つけることができました。
外灘(BUND)の、少し市内側に入った通りに、上海の秋葉原とでも呼びたい一角があります。パソコンショップがひしめいているわけではなく、どちらかというと電気ドリルとか電線、建設資材、それに電球など質実剛健な品揃えが中心です。 その外れに、日本でのヨドバシカメラあたりに相当するのでしょうか、中国としてはかなり大きなカメラ専門店がありました。
その一角で、ショーウィンドウの中に並べられたデジタルカメラの姿を見ることができました。次の写真が、その全機種です。






値札から見ると、一元=16円と計算して日本円で C-1400L が \116,800、C-1000L が \89,600 とかなり高めです。 オリンパス以外には、リコー、カシオ、コダック、それにニコンがそれぞれ数機種づつ揃えてありました。


オリンパス C-840L を手に操作説明書を読んでいる販売員



さて、外灘の対岸に、上海絵葉書には必ず登場する東方明珠広播電視塔という東京タワーのような観光名所があるのですが、そこの1Fフロアにデジカメおよびパソコン・プリンタを使ったハイテク記念写真屋がありました。クリッピングしたデジカメ肖像写真を、観光名所背景と合成して出力してくれるサービスです。




販売価格は聞かなかったのですが、あまり流行っている様子がないところからすると、かなり高かったのかもしれません。


以上、上海デジカメ事情でした。





【横浜デジカメ ホームページ】


ご感想などありましたらお願いします kiida@ppp.bekkoame.or.jp